連日の寒さで風邪を引いてしまったムー太郎。
熱を測っていた体温計のメーカー名が目に留まりました。
同僚への質問 その48
Q:「テルモって、どうしてテルモなの?」
A:ムー太郎、風邪の具合は大丈夫?
最近寒い日が続いているから完治するまで十分に気をつけてね〜
さてテルモはね、優秀な体温計の国産化をめざして設立された会社で、ドイツ語の「THERMOMETER(体温計)」が由来になっているの。
そんな現在の「テルモ」という社名に至るまでに何度か社名が変更されてきたんだけど、いつも「体温計」を意味する言葉が社名に含まれていました。
まず1921年(大正10年)にテルモの前身の会社が作られた時「赤線検温器株式会社」という社名でした。
赤線検温器っていうのは、赤い線の入った水銀の体温計のこと。
今は電子体温計が普及しているけど、ムー太郎も小さな頃に見たことくらいはあるんじゃないかな?
そして森下仁丹が独占販売契約を結んだことから1936年(昭和38年)に社名は「仁丹体温計株式会社」に変更され、1955年(昭和38年)には体温計の国内生産量30%を占めるまでになり、シェア第一位となったのよ。
それから、使い切り注射筒を発売した1963年(昭和38年)。社名の「体温計」の部分を「テルモ」と変更し「株式会社仁丹テルモ」となります。
日本語で「体温計」のままだと、新たな医療機器分野に進出しづらいと判断したのでしょうね。
ドイツ語の「THERMOMETER(体温計)」の頭の部分だけ採用し、新たな使い切り医療機器分野へと踏み出したわけよ。
その後、森下仁丹との販売契約が解消された1974年(昭和49年)に現在の社名になったテルモ。
理念となっている「医療を通して社会に貢献する」の第一歩となった「体温計」を、社名に掲げて大切にしているのね。
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