最近、自宅の床の冷たさが気になりだしたムー太郎。
室内で履く厚手の靴下を探しにデパートへ行きました。
同僚への質問 その37
Q:「福助って、どうして福助なの?」
A:冷たい床の対策にはスリッパ派と靴下派がいるよね。
私もムー太郎と同じ靴下派よ!
福助というネーミングはね、縁起物の人形「福助人形」から取ったものなの。
福助の前身は足袋装束の卸問屋さん。明治15年に大阪の堺で創業されました。創業当時の商標は創業者の辻本福松の名前の一字を取った「丸福」でした。
ところが商標登録した7年後の明治32年。他の足袋業者が先にこの商標を使用しているということが発覚し、商標は取り消されてしまいます。
そんな時、福松さんの息子・豊三郎さんがお伊勢参りの帰途に古道具屋で福助人形を見つけました。この人形は願いを叶える縁起物として当時お店に祀られていたものなの。
新しい商標を探していた辻本さん親子は、この縁起物の福助人形から発想を得て新たな商標「福助」を登録しました。同時に社名も福助足袋株式会社と一新し、事業に打ち込んでいきます。
ちなみに、この伊勢詣での時に見つけた福助人形は、かみしもを着て正座し福々しい顔をしていたそう。
息子・豊三郎さんが古道具屋で福助人形に出会った時、これこそ商標に相応しいものだ、と胸を打たれたんだって。そしてその福助人形を見た父の福松さんも「よいものを授かった」と喜んだそう。
もともとの福助人形は手に広げた扇子を持った姿だったそうなのですが、人間の徳をあらわす仁・義・礼・智・信のイメージが新たに加えられ、福助足袋株式会社(1964年からは福助株式会社)のシンボルマークとなりました。
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Thank you very much for your clicks.ブランド戦略とブランディングの専門家頭を低くし、手をついて礼を尽くすポーズのシンボルマークは、明治33年以来、現在も親しまれています。